野木町議会 > 2013-03-11 >
03月11日-03号

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  1. 野木町議会 2013-03-11
    03月11日-03号


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    平成25年  3月 定例会(第1回)          平成25年第1回野木町議会定例会 第3日議事日程(第3号)                  平成25年3月11日(月曜日)午後1時開議日程第1 一般質問---------------------------------------出席議員(14名)     1番  黒川 広君      2番  鈴木孝昌君     3番  柿沼 守君      4番  眞瀬薫正君     5番  渡邊俊一君      6番  坂口進治君     7番  小杉史朗君      8番  長澤晴男君     9番  館野孝良君     10番  館野崇泰君    11番  山口喜代司君    12番  池田朝子君    13番  鈴木隆守君     14番  宮崎美知子欠席議員(なし)---------------------------------------地方自治法第121条の規定により説明のため出席した者の職氏名 町長       真瀬宏子君     副町長      大関 武君                    会計管理者 教育長      中野晴永君              真瀬幸二君                    兼会計課長 総務課長     館野本嗣君     政策課長     館野正文君 財政管理課長   荒川 勝君     税務課長     藤間 功君 住民課長     齊藤一夫君     健康福祉課長   館野 清君                    産業課長兼 生活環境課長   原田正章君     農業委員会    大森和男君                    事務局長 都市整備課長   小泉晴雄君     上下水道課長   館野誠一君 こども教育          岡村 勝君     生涯学習課長   秋元吉行君 課長---------------------------------------職務のため議場に出席した者の職氏名 事務局長     篠崎 巌      書記       根岸節子 △開会 午後1時00分 △開議の宣告 ○議長(眞瀬薫正君) こんにちは。 ただいまの出席議員数は14名であります。 定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。---------------------------------------議事日程の報告 ○議長(眞瀬薫正君) 本日の議事日程は、お手元に配付のとおりであります。---------------------------------------一般質問 ○議長(眞瀬薫正君) 日程第1、一般質問を行います。 順次質問を許します。---------------------------------------鈴木隆守君 ○議長(眞瀬薫正君) 13番、鈴木隆守君の質問を許します。 鈴木隆守君。          〔13番 鈴木隆守君登壇〕 ◆13番(鈴木隆守君) 議長のお許しを得ましたので、これより一般質問をさせていただきます。 冒頭、表明に対する私のスタンスを率直に申し上げます。 そもそも所信表明とは読んで字のごとく、町長の信じるところを内外に明らかにするという意味であり、町長がいかなる考え方で向こう1年間の町政に取り組んでいくかの大方針を町民に示すものと理解をいたします。したがいまして、新規事業を立ち上げるに当たり、その事業がなぜ町民にとって必要なのかを明確に、しかもわかりやすく説明する手段であると認識をいたします。しかるに、真瀬町長所信表明は、メニューの羅列のオンパレードで、肝心かなめのなぜその事業を立ち上げねばならないのかの思想が欠落しているように思えてならないのであります。これでは所信表明の体をなしておりません。 そこで、今般は、そのなぜを中心に、5項目について個別に質問をいたします。 1の1として、不退転の決意の意味するところは何か。1の2として、町にとって町長選挙と同じように重要な位置づけである町議補選が記述されていないということは、執行側の議会軽視の姿勢がかいま見える。 2番、高齢者見守りネットワークと安全・安心見守りネットワークの違いは何か。また、関連性は何か。さらに、地域包括支援センターの充実を図るとあるが、何を充実させるのかについて。 3番、煉瓦窯周辺及び水辺の楽校について、人々が集まり、楽しめるよう整備してとあるが、整備の全体計画、整備計画、工程、投資額をお示し願いたい。また、人が集まり楽しめるとあるが、想定している規模及び渡良瀬遊水池との関連性についてどのように考えているかをお尋ねいたします。 4つ目として、花と緑いっぱい運動を展開しとあるが、ボランティア団体をどのように育成していくのか。また、効果をどのように認識しているのか。 5番については、その他、所信表明に対する関連事項について質問をいたします。 なお、所信表明に対する質問を一般質問で行う慣例に、私は常に違和感を覚えております。なぜなら、一般質問所信表明に対する質問とは、全く次元が異なるからであります。今後、議会と行政とがこの問題に正面から取り組み、よいスキームを構築していただきたい。このことを切に要望し、私の総括質問といたします。 あとは一般質問席で行います。 ○議長(眞瀬薫正君) 町長。          〔町長 真瀬宏子君登壇〕 ◎町長(真瀬宏子君) ただいまの鈴木隆守議員のご質問にお答えいたします。 まず、私といたしましても不退転の決意で執行してまいりたいとある意味するところは何かについてお答えいたします。 不退転の決意の意味でございますが、このたび町長2期目を町民の皆様にお任せいただいた責任の重さを感じ、町のため、町民の皆様のためを思い、不退転の決意で一生懸命務めたいという意味でございます。 次に、町にとって町長選挙と同じように重要な位置づけである町議補選が記述されていないことは、執行側の議会軽視の姿勢がかいま見えるがについてお答えいたします。 昨年度はご承知のとおり、数多くの選挙がございました。町長選挙町議補選選挙知事選挙県議補欠選挙衆議院選挙でございます。町議補欠選挙について触れていませんでしたが、決してほかの選挙を軽んじてのことではございません。ほかにもたくさんの選挙が続きましたので、1つだけ表現し、あとは「など」と表現しました。議員の皆様は、町民の代表として選ばれた二元代表制の重要な任務を担っておられます。決して町議会を軽視してのことではありませんので、ご理解くださいませ。 次に、高齢者見守りネットワークの拡大についてのご質問のうち、高齢者見守りネットワークと安全・安心見守りネットワークとの関連についてお答えいたします。 現在、町が取り組んでいる安全・安心見守りネットワーク事業には、高齢者見守りネットワーク事業と災害時支援事業の大きく2つの事業がございます。高齢者の見守りネットワーク事業は、在宅の高齢者や障害を持った要援護者の方々を地域で支える仕組みをつくり、住みなれた地域で安心して暮らしていけるよう支援する事業でございます。町では、この高齢者の見守りと災害時の支援を安全・安心見守りネットワーク事業として、平成22年度より、順次ネットワークの構築を進めております。平成25年度には、町全域にネットワーク事業を展開できるよう拡大に努めてまいりたいと考えております。 今後、ますます高齢化が進む中で、地域全体で見守り、助け合っていく安全・安心見守りネットワーク事業の役割は重要になっていくと思われ、引き続きこの事業を推進し、さらに充実させてまいりたいと考えております。 次に、地域包括支援センター充実を図りとあるが、どのような点を、またその要因は何かについてお答えいたします。 地域包括支援センターは、地域住民の保健・医療の向上及び福祉の増進を包括的に支援する総合機関として、平成18年4月に設置されました。主な事業内容としまして、介護予防事業総合相談事業があります。保健師、社会福祉士主任介護支援専門員を配置し、介護予防事業や高齢者の相談事業を通して、地域で生活する高齢者への総合的な支援を行っております。町では、地域包括支援センターの機能をより充実させるために、地域の保健、福祉、医療サービスなどさまざまな機関とより連携し、適切なサービスの提供が図れるよう、職員体制の強化と地域包括支援センター整備の検討を行っていきたいと考えております。野木町の高齢化率は年々上昇し、とりわけ、介護や支援を必要とする高齢者の方が増加しております。地域包括支援センターが高齢者にとってより身近で充実した機能を発揮できるよう、その体制づくりを推進してまいりたいと考えております。 次に、煉瓦窯周辺及び水辺の楽校の整備の全体計画、渡良瀬遊水池はについてお答えいたします。 煉瓦窯周辺整備及び水辺の楽校の周辺整備につきましては、国の補助事業都市再生整備計画事業を活用し、平成25年度から5カ年計画で事業を計画しております。この事業は、地域の活性化に資する事業であり、採択されるには、地域での協議会立ち上げが有利な条件であります。また、この地域の活性化を図るためには、地域の方々のご意見が必要であります。したがいまして、地域で活躍する方々、煉瓦窯を愛する会、水辺の楽校応援クラブの皆さんを中心にまちづくり協議会を立ち上げ、この協議会のご意見を集約し、また、議員の皆様のご意見もいただきながら、この事業を進めてまいりたいと思っております。 整備項目につきましては、煉瓦窯周辺整備として、憩いの広場、地域交流センター、また、水辺の楽校整備として、駐車場及びトイレ等、道路の整備等を計画しております。総事業費につきましては約4億円の予定でございます。渡良瀬遊水池の活用につきましては、煉瓦窯と水辺の楽校との一体的な活用ができればと検討中であります。 想定している規模は何人かというご質問にお答えいたします。煉瓦窯、水辺の楽校が町民の皆様の憩いの場、小・中学生の学習の場となり、観光などで多くの方に訪れていただけるよう、町内外への周知を図っていきたいと考えております。 また、この地域に点在します神社仏閣、古河市内の観光拠点とのネットワークの形成を検討し、渡良瀬遊水池の活用も考え、相乗効果が図れる努力をしてまいります。年間集客目標人数は約5万人を想定しております。 次に、花と緑いっぱい運動を展開しとあるが、活動の対象範囲などは何か、また、効果をどのように認識しているのかについてお答えいたします。 町では多くのボランティア団体に活動していただき、花と緑いっぱいの町に向かって、町民の方々のご協力も多くいただけるようになってまいりました。いろいろな形でご参加いただき、花の集いが何回か開催され、これから全体的なまとまりとなっていければと思っております。 黄色いひまわりは定着していますが、ことしは町政50周年の年でもありますので、10月の式典のときは町内を赤い花であふれさせる計画でおります。花を通じて町民の皆様が心を通わせ、自ら環境美化にご参加いただけることは協働のまちづくりの指針にも沿ったことであると、その意義を重要視しています。町民による自発的な活動は町の活性化にも役立つと思います。また、ボランティア活動により、達成感や生きがい、人々の輪が生まれると考えております。これからも多くの町民と協働して、住みやすく美しいきらりと光る町を皆様とご一緒につくってまいれればと思っております。 最後に、議員がおっしゃいます所信表明に対する質問を一般質問ですることには違和感があるというご意見でございますが、これにつきましては、今後、議会の皆様とご協議を重ね、よりよい形での所信表明に対するご質問の受け方が構築できればと、私も思っているところでございます。ご意見ありがとうございました。心より感謝申し上げます。 ○議長(眞瀬薫正君) 鈴木隆守君。 ◆13番(鈴木隆守君) 大体私が考えていること、ほとんど答弁の中に入っていたかなと思うんですが、逆に答弁をした中でも、また改めて聞いていきたいと思います。 まず、1番のほうからやっていきたいと思いますが、1番、2番は関連がありまして、どちらかというと行ったり来たりということにもなるかと思いますので、その辺ご了承の上、ご答弁を願いたいと思います。 まず、議会軽視の認識と思われるが、町長は町の代表である町長、議員とは議会、これは町民の代表が議員なんですね。ですから、我々は町民の代表としていろんな質疑やら決議をしているわけでございまして、町を担う町長にとっては大事な血税を預かり、それをお使いになる決定権を持つ執行官であります。ですから、その辺からちょっとお聞きいたしますが、日ごろ、町長にとっては、行政と町は車の両輪であるというようなお話をよく聞きます。全くそのとおりでございまして、その中にある所信表明を見る限りでは、私としては、ちょっと根底に認識の間違いがあるかなと。先ほど、議会軽視と申し上げたのは、この辺からちょっと違っているかなというふうに感じたもので、通告をいたしたわけでございます。 今後、これを、答弁の中で町長はいろいろと言って、軽視したつもりではないというが、所信表明の表現として我々はそうとったわけでありますから、再度、その辺のところをどういうことでこういうふうになったのか。例えば、町長選挙といろいろな選挙があったという前に、先ほど言ったように、町の代表、それから町民の代表である議員、これは大事な選挙だから、私としては町長選挙町議会補欠選挙、その他いろいろありましたというふうな表現でしていただきたかったなと、そう思うんです。もう一度、その辺のところを詳しくお聞かせ願いたい。 ○議長(眞瀬薫正君) 町長。 ◎町長(真瀬宏子君) 鈴木議員のおっしゃるところ、私も最初は、原稿で全部選挙を書き連ねて、正直申し上げまして、最初の原稿はそうでございました。そして、同じ日に行われました町議補選を軽んじていたわけでは全然ございませんが、最初の1つだけにしましたということで、しかし、議員おっしゃるとおりでございます。同日に町議補選も、大事な大事な町民の代表2名の方が選ばれたわけでございます。そのことに対して、少しも私は軽視したつもりはございませんが、最初の1つの町長選が最初に書いたものですから、そういう便宜的な、本当に私は言いわけになるかもしれませんけれども、そのように、最後は1つだけにして、あとは「など」ということで表現して、終わりにしてしまいました。 決して私が議会を軽視していることはありませんし、議会の皆様、それから町民の皆様、行政が一体となって、未来の野木町に向けて力を合わせていきたいと、最後の16ページには、町民の皆様、議会、行政が一体となって、町政50周年を祝い、未来の野木町に向けて力を合わせていきたいと考えておりますと、ちょっとここに議会の皆様軽視ということじゃなく、その気持ちの一端は申し述べさせていただいております。 重要な事業につきましては、本当に議会の皆様のご議決がなければ、執行部だけでは進まない、車の両輪でありますので、その認識をきちんと所信表明の中に文字にしておかなかったことについてご理解をいただけなかった、私の不徳の面もあったかもしれませんので、以後気をつけるようにいたします。決して軽視してのことではございませんので、そのことだけはご理解いただければと思います。 ○議長(眞瀬薫正君) 鈴木隆守君。 ◆13番(鈴木隆守君) 確かに、町長の所信表明の中で、議会と行政が一体になってという、この表明があったので、ならば、なぜこういう冒頭の発言があるのかなと。それをどうも納得できないということで、これは多分私だけじゃなくて、皆さんほかの議員さんもそれには気がついたかなと思います。だから、所信表明に対する質疑といいますか、今回、一般質問という形でやっていますが、本来なら一般質問ではなくて所信表明の後にすぐやれば、その場で、我々とすれば何の原稿もなしにこれだけでやっていくんですね。一般質問ということになるから、これも1時間もいただいた中でやることで、本来ならそれだけで行ったり来たりはなかった。なぜこういうことになったんだということで終わったんですね。ところが、今回はどうも1時間という中ですから、細かく幾らか突っ込んでいこうということから、再度お聞きをしたわけでございます。 先ほどちょっとお話の中にありましたが、町長としては、これを提出する前に、やはりそれは、町長あるいは町議会補欠選挙と入れるつもりはあったというようなニュアンスがちょっとあったんですが、これは間違いないですか。ちょっと確認しておきます。 ○議長(眞瀬薫正君) 町長。
    ◎町長(真瀬宏子君) 全部選挙というものは、重大なものでございますし、町長選、町議補選のみだけでも同日でございましたから、そのような意識を持てばと思いますけれども、全部の選挙を最初の原稿では書きましたが、何々選挙、何々選挙とずっと続くものですから、ちょっと文章上、一番最初の町長選挙だけという便宜的な表示になってしまいました点は、反省するところもございます。 ○議長(眞瀬薫正君) 鈴木隆守君。 ◆13番(鈴木隆守君) そこまで聞くと、これ以上、このことについて私も質問するつもりはございません。今後、何かこういう機会があったときに、やはりお話をするならば、町長選挙、それから町議補欠選挙があったというような、そういう表現を今後はしていただきたい、そう思いますので、よろしくお願いいたします。 それでは、2番のほうに入らせていただきます。 高齢者見守りネットワークとの関連は何かという質問でありましたが、実は、先日の新聞記事下野新聞だったと思いますが、地元企業と協力協定を結んだということであるが、安全・安心見守りネットワークについて現在はどこまで進んでいるのか。また、今後どのように取り組んでいくかということについてお聞かせ願いたいと思います。 ちょっとお話し中で申しわけないんですが、歯の治療をしているので、言葉がはっきりしないところがあるかと思いますが、それはちょっとご勘弁を願いたいと思います。 ○議長(眞瀬薫正君) 町長。 ◎町長(真瀬宏子君) ただいまご質問の安全・安心見守りネットワーク事業についてでございますが、町内13区のうち、現在8区において事業を展開中であります。議員お住まいの川田地区は、来年25年度にネットワークをつくる予定となっております。これは、25年度に全部残りの区を終わらせたいと思っているところでございます。日常的な見守りを希望する高齢者の方、また、災害時における避難誘導などの支援を希望している方、合わせて331人の方々を433人の地域の住民の方々が見守っておられます。これは、災害時にも避難誘導などをしていただくことにおいては、日常の見守りと災害時の見守りと両方していただけるという見守りになっております。 先ほど議員がおっしゃいました3月1日に町内の9つの事業者と、これとは別に高齢者の方々の異変に関する情報を提供していただく協定書を結んだところでございます。具体的に申しますと、栃木県LPガス協会小山支部古河ヤクルト販売株式会社東京電力ヤマト運輸、とちぎコープ、それから各新聞販売店による町内で活動している9つの事業所と協定書を結んだところでございます。これは日常の中で配達をしたり、検針をしたりする中で異変に気づきましたら、地域包括支援センターは24時間対応ですので、そこか役場の健康福祉課、それから社協のほう、その3カ所のどこかに連絡してくださるような協定書を結ばせていただきました。 そのようなことで、一応、町民対町民、見守って差し上げる方と見守っていただきたい方の見守りネットワークと、あと、町内の業者の人たちの見守りと、二重の見守りでこれから野木町の高齢者の方たちが安心してお暮らしいただけるようなネットワークにしていきたいと思っているところでございます。 ○議長(眞瀬薫正君) 鈴木隆守君。 ◆13番(鈴木隆守君) この高齢者見守りネットワークの拡大とある限りは、もう既に実施されていると。どういうことを実施しているのか具体的にお聞きをしたいというふうに、私は提案したいわけであります。今、説明の中では、9事業所と町内何団体と言ったか、ちょっと私も聞き漏らしちゃったが、川田地区は来年度というようなお話が今ありました。再度その辺を、来年度ということは25年度のことか、それと町内の団体、9団体と言ったんですか。ちょっとその辺を再度お願いします。 ○議長(眞瀬薫正君) 町長。 ◎町長(真瀬宏子君) 今、安全・安心見守りネットワーク事業は13区、区を単位に広めております。それで、現在8区において事業がなされておりまして、見守っていただきたい人と見守って差し上げられる人のお互いの話し合いで、日常的な見守りと、あと災害時において避難誘導というものをやっていただくというネットワークでございます。これにつきまして、詳しく担当課長に答えさせますけれども、一応、今、合わせて町内では見守っていただきたいと希望して見守ってもらっている方が331名、それから、見守って差し上げますよと協力を申し出てくださっている方が433人、お互いに面会しまして、この方をこの方が見守っていくという、そういうふうなお約束ができ上がっております。これから残りの区のほうも順次進めていきまして、25年度中に町内全域が見守りネットワーク、町民が町民を見守るという形で、1つのネットワークができる予定になっております。 この間新聞に出ました3月1日の見守りの記事は、事業所と町が協定書を結びまして、高齢者の方々に異変があると思われるときはご連絡くださる、そういうふうな協定書を結びました。LPガス小山支部、それから古河ヤクルト販売東京電力ヤマト運輸、とちぎコープ、各新聞販売店の9つの事業所でございます。 以上でございます。 ○議長(眞瀬薫正君) 鈴木隆守君。 ◆13番(鈴木隆守君) 現在、9事業所と、それから町内8区の区内で協定を結んで、今やっていると。では、これからどういうことをやるのか。この中身の問題、見守りネットワークというのだから、行ったついでにということではなくて、町としては、今後この対応、お任せしたから、協定を結んだからいいやということではなくて、町としてこれからどういうことに、ただ協定したから皆さんがやってくれるんだと、町はそれでいいんだということではないと思うので、町としてはどういう考えを持っているか、お聞かせ願いたいと思います。 ○議長(眞瀬薫正君) 町長。 ◎町長(真瀬宏子君) これは、町としては情報を提供していただく。それが一番のネットワークに対して期待するところでございますし、事業所との協定書も、情報をいただくという、そういう入り口のところでご協力を賜る、そういうことでございます。新聞がずっとそこにたくさん入っているままとか、ガスの検針とか、余りに使われていないとか、いろいろあると思うんですけれども、そういう異変に気づいたとき、それから日常の生活の見守りでよく地域で話し合われますことは、雨戸が閉まっているのが二、三日続いていますねとか、そういうときには、必ず町のほうに連絡していただきたい。 この野木町において、本当に高齢者の方々の孤独死とか、そういうことがないように、みんなで支え合っていける町にしたいと思っておりますので、最初の情報を地域包括支援センター、町のほうに流していただく。そして、私ども行政だけではなかなか見守り切れない個人個人のお暮らしぶりを入り口の情報で流していただいて、あくまでも町がそこに支援がかなうのであれば、速やかに地域包括支援センター、それから健康福祉課の担当の者が出向きまして、その解決に当たっていくということになりたいと思っております。 ○議長(眞瀬薫正君) 鈴木隆守君。 ◆13番(鈴木隆守君) 私がこのことについて、なぜそんなにしつこく聞くんだということで、その理由をちょっと申し上げます。先日、今月に入って早々だと思います。私はひとり暮らしのお年寄り、もう八十何歳と言っていましたから、かなりの高齢のお年寄りなんですね、そのお宅に訪問して、いつものように、こんにちは、どうした元気かいというようなことで訪問いたしましたら、今のところ元気だけれども、ことしはおかげさまで風邪も引いていないので今のところは元気だけれども、こう年をとると、万が一病気にでもなったり、何かあったときにどうしたらよかんべと、全くそれが心配でしようがないんだと。 たまたま古河のほうの身内の方だと思うんだが、その人が来たので、心配でしようがないという同じような話をしたら、その人は、古河市ではいろいろひとり暮らしの住まいに時々来て、職員が見回りに来ているよと、そして民生の仕事とは違うかもしれないけれども、うちのほうは民生委員がよく回っているよという話をしたというんですね。野木町には民生委員はいないのかいと言われたんですよ。そんなはずはないよと、野木町にもちゃんといるよと。それと違う見守りネットワークの中で、こういう何事業と協定を結んだとか、そういうことは私はまだ聞いていませんで、ただ、そういう組織があるということは存じ上げていたので、いろいろそういうひとり暮らしの場合はいろいろな連絡をしているよと。ボタンを押すと連絡がとれて、ひとり暮らしの救急の場合にはそういうのはあるんだよと言ったら、それは古河の人が言ってくれて、この間やっとつけてもらったよと。その人はご主人が亡くなっちゃったから、もう1年以上ひとり暮らししているわけですね。そういう状況だと、まだ最近来てやってくれたよというんですが、これは名前まで言うとプライバシーの問題にもなりますので、その辺は、多分役場の職員さんは把握していると思うんだが、そういう状況があるということを私はお伝えしたかったんですね。 だから、せっかくこれだけの9事業所、あるいは三百何十人もいるというそういう人たちがどこまでやっているのかと。ちょっと疑わしくなったんですね。今初めて人数的にも聞いたんですが、町がそんなことをやっていないはずはないと。私は帰りに、それなら、もし何かあったら私のところに電話くれと。私は自分の自宅の電話番号と、それから携帯の電話番号をでかく書いて、その人に渡してきたんですが、よかったよかったと喜んでいました。 だからこういう、いかに今、東電さんとかガス屋さんとかいろいろな人と協定を結んでも、その人が行かないと、あるいはかかわりがないと、1カ月も2カ月でも全く音信不通という形になるんですね。何かの形で巡回するという、そういう方法は現在のところとっていないんですか。あるいはこれからもとれないですか。ちょっとお聞かせください。 ○議長(眞瀬薫正君) 町長。 ◎町長(真瀬宏子君) 見守りネットワークの細かい部分については、担当課長に答えさせていただいてよろしいでしょうか。 ○議長(眞瀬薫正君) 鈴木隆守君。 ◆13番(鈴木隆守君) お断りしておきますが、きょうは所信表明に対して町長に質問しているわけです。担当課から答弁をもらうために私は一般質問しているわけじゃないんで、もし町長がわからないのだったら、担当課の課長に聞いて、それで答弁してくださいよ。担当課長から答弁もらったんじゃ、これは答弁になりませんから、よろしくお願いします。 ○議長(眞瀬薫正君) 町長。 ◎町長(真瀬宏子君) 答弁の正確性を期すために確認も必要かと思いましたので、私、そのようにお尋ねしました。私、各区で説明するとき、それから基本的な見守りネットワークのことにつきましては承知しているつもりでございますので、その範囲で答弁させていただきます。ただいまのようなおひとり暮らしの方、それにつきましては、もちろん野木町でも民生委員が見守りネットワークと行動をともにして働いてくださっているところもございます。 今、各区で少しずつ広がっていますということにつきまして、例えば友沼と新橋と丸林と、ちょっとずつやり方が違っております。これは、そのうちに野木町としてだんだん形ができてくると思いますが、先ほど、おひとり暮らしの人の把握がされていないということにつきましては、私、その方がこれから広げていく地区の方なのかどうかわかりませんので、そのことでちょっと担当課長に答えさせようと思いました。これから広げていこうとする、まだネットワークがつくられていないところにつきましては、民生委員の把握がなされていると予測されます。もし漏れておりましたら、それは何とかしたいと思います。 ○議長(眞瀬薫正君) 鈴木隆守君。 ◆13番(鈴木隆守君) 私も認識不足で、民生委員というのは200人に1人ですか。そうすると、野木町は約40人ぐらいいるはずですね。そういう方が各地域にそういう形の中で地域に密着しているわけですよね。しかも町からちゃんとした登録書をもらって、正式にお願いされているんですね。ですから、せっかくそういう方が地域にいるのであれば、その人たちに少なくとも、今まだ5区ぐらいできていないところもあるわけですね。事業所といっても、これはうちのほうで来ているかどうかわかりませんので、そういう方にできるだけ、ちょいちょいといっても月に1回か2回かわかりませんが、通ったら寄るとか、あるいはちょっとひまができたから来たよとか、何かそういう方法でやってやらないと、本当に本人は困っていると思いますよ。夜中なんかだとどうしようと言っているんですね。だから、そういうことがあったときにそういうことをできるような組織といいますか、体制にしないとおかしい。 今、ひとり暮らしの生活をしている野木町内には何人ぐらいいるんですか。ちょっと教えてやってください。 ○議長(眞瀬薫正君) 健康福祉課長。 ◎健康福祉課長(館野清君) 町内でひとり暮らしの高齢者は平成22年の国勢調査の数字しか今データはありませんけれども、577世帯、1人世帯ですから1人ということで、577世帯ございます。 以上です。 ○議長(眞瀬薫正君) 鈴木隆守君。 ◆13番(鈴木隆守君) 課長に答弁してくれと言っているわけじゃない、教えてやってくれといる。課長に質問しているわけじゃないからね。町長に質問しているんですね。 ということで、557人いるということは40人いるのであれば、40人の人が何とか、こことここと、この地域にありますよと。プライバシーの問題とかそういうことはないと思うんだな。民生委員というのはそういう正式な任命を受けているわけだから、だから、訪問をちょっとしてくれというような、そういうこともこれは町としてはやっていくべきじゃないかなと。今後そういう問題に対して、1人でもこういう困ったということがないように、ひとつお願いしたいと思いますが、町長の決意をちょっと聞かせてください。やるかやらないか。 ○議長(眞瀬薫正君) 町長。 ◎町長(真瀬宏子君) 安全・安心見守りネットワークと民生委員との緊密なる連携、地域包括支援と町との連携を強化して、ひとり暮らしの高齢者の方、それから2人高齢者のご家庭もいらっしゃると思いますので、そういう把握に努め、野木町において、安心してお暮らしになれるように、頑張ってまいりたいと思っております。 ○議長(眞瀬薫正君) 鈴木隆守君。 ◆13番(鈴木隆守君) よろしくお願いいたします。 次の質問に入らせていただきます。時間もなくなっているので、できるだけ簡潔にひとつお願いしたいと思います。 煉瓦窯周辺整備、水辺の楽校と人が集まり楽しめるような整備についてということで質問いたしました。これについて、私は煉瓦窯自体、あるいは水辺の楽校の予算ではなくて、煉瓦窯自体の修復工事については、これは議会も承認済みでありますので、当然これは前向きで進めてもらって結構でございます。ただ、今回出たのは、周辺整備という形で、所信表明の中にありましたね。周辺整備ということで人が集まる場所づくりということになれば、私は煉瓦窯だけと、あるいは煉瓦窯と水辺の楽校だけで5万人も人が集まりますかと言いたいですね。今までの実績は何名ぐらいでしたか。今まで煉瓦窯だけの数字、あるいは水辺の楽校の数字、どのくらいの人が集まったか。別々で結構でございますから、わかったら教えてください。 ○議長(眞瀬薫正君) 町長。 ◎町長(真瀬宏子君) 正確にお答えできるかどうかちょっと自信がないところもございますが、水辺の楽校のホタル鑑賞などの期間には、1日100人から200人ぐらい、水辺の楽校、夕方から夜にかけて、もうちょっといたかもしれませんが、正確には数えられませんが、いっぱいいらっしゃいました。それから、煉瓦窯の公開日には1日300人から多くて500人ぐらいまでの範囲でいらっしゃっていただけます。それで、5万人というのはどうやって割り出したかと申しますと、1日150人ぐらい来るということで、平均してそのぐらいの300日で4万5,000人ぐらいですから、プラスアルファでそのぐらいの人数を割り出しました。 それはどうしてかと申しますと、煉瓦窯の近くにこの事業、周辺整備で交流センターをつくりたいと思っているところでございます。煉瓦窯を見学に来た人たちがそこで煉瓦の歴史とかそれからロビーで交流をしていただけるような、そういう施設を1つつくらせていただければと思っているところでございます。 また、そこから遊水池にも近いところでございますので、ラムサール条約登録湿地になりました遊水池のご見学などもしていただければと思っているところでございます。 ○議長(眞瀬薫正君) 鈴木隆守君。 ◆13番(鈴木隆守君) 過去にひまわりフェスティバル、もう21回ぐらいやっているんですか。1,000人とか2,000人、しかも2日間で、あれだけのお金をかけて、そしていろんな事業をやり、あれで1,000人から2,000人という数字が出たわけですね。しかし、常設ということになれば、あるということだけで何百人、毎日毎日平均して何百人という人が果たして来ていただけるのかなと。私はそれなら、煉瓦窯、水辺の楽校、恐らく野木神社とかいろいろ周辺整備ということであれば、せっかく広大な遊水池がある。ラムサール条約に加盟した遊水池、これを含めて周辺整備、一体整備と、そういう形をとったほうがより人が呼べるんではないかと、そう思ったので、これを質問したわけですね。 今の煉瓦窯、水辺の楽校、ホタルがいるといったって一時期なんですよね。毎日毎日ホタルが飛んでいるわけではない。1年を通じてあそこに行くか。行かない。せいぜい飛んでも1カ月が2カ月ぐらいかなという、そういう気がします。煉瓦窯はそこにあるんだからいつでも行けるけれども、しかし、1回行った人が2回も3回も喜んで行く場所かということを考えると、もっともっといつでも楽しめるという遊水池のその一角を取りまとめ、そこに出入りができるようにしてやるのが最も効果があるんじゃないかと思ったから、これを質問したわけでございます。遊水池を取り巻く、そういう形の構想というものが考えられるかどうか、今後、検討できるかどうか、町長の考えをお聞きしたいと思います。 ○議長(眞瀬薫正君) 町長。 ◎町長(真瀬宏子君) 議員おっしゃるとおり、すばらしい構想でございますし、野木町としましても、水と緑と歴史のまちづくりプロジェクトがございまして、それは遊水池を含めた古河の雀神社あたりまでのネットワークをつくりましょうということでございますので、議員のおっしゃる、本当に自然を愛する方たちがもっと四季折々親しめるように、そうはいっても、煉瓦窯の周辺から遊水池におりていけるところもございますので、よく頑張って、議員おっしゃることも生かしていきたいと思います。 ○議長(眞瀬薫正君) 鈴木隆守君。 ◆13番(鈴木隆守君) 町長、説明が長いというより丁寧なんで、時間がなくなっちゃった。それでは、私が遊水池も入れるということになれば、考えとしては、せっかく煉瓦窯があって、そこから先に行く道が非常に狭いので、だから、よそから来た人はわからないんですね。ちゃんとした表示板をつけるとか、あるいは乗り入れ口をちゃんと、この先は遊水池ですよとか、そういうふうにして、もっと入りやすい入り口、道路整備をすると。確かにあれは国の管轄だから、町で自由にならないかもしれないけれども、町がそういう計画を提案して、何とかお国の許可がいただけるように、それをしてくれれば、国でもだめだとは言わないと思う。 それともう一つは、あそこに橋があるんですね。野渡橋いったか。その橋も現在通行どめになっていますよね。あれも何とかしないと、せっかくあそこへ行ったら、あの中の散策やいろいろそういうことに対する範囲が狭まれちゃう。あの手前で終わっちゃうと。だからそれも含めて、これから町長、やりますとは言えないかもしれないけれども、構想の中にそういう前向きでやっていくというようなことが確約できますか。時間がないから、できるかできないかだけ。 ○議長(眞瀬薫正君) 町長。 ◎町長(真瀬宏子君) 今、国交省のほうにも要望しております。周辺4市2町の自治体の首長による協議会が立ち上ったところでございますので、連携をとりながら遊水池の利用について、特に野渡橋は今、自転車だけでも通してくれと要望しておりますが、警察協議がなかなか難しくて困難を極めております。要望は議会の皆様のお力もかりながら、一致団結して要望していきたいと思っております。 ○議長(眞瀬薫正君) 鈴木隆守君。 ◆13番(鈴木隆守君) 時間がないのでちょっと早口でやりますが、それはせっかくラムサール条約に登録された渡良瀬遊水池、これを有効に、栃木や小山市はもういろいろ検討して考えているようでございます。野木町もそれに乗り遅れないように、ひとつ前向きで検討していくという形をお願いしたいと思います。 花と緑いっぱいというのが4番であるんですが、これについて質問していると、ちょっと時間がなくなります。先ほど答弁の中で、町長、赤い花いっぱいと言いましたね。赤い花いっぱいというのはどこまでいうのかわかりませんが、まさか煉瓦窯周辺だけじゃなくて、町のことを考えて、野木町いっぱいという意味かなととれたんですが、端的に短く答えてください。 ○議長(眞瀬薫正君) 町長。 ◎町長(真瀬宏子君) ことし10月に50周年の記念式典がありますので、町外からのお客様に向けても、担当の係はサルビアを想定しているようでございますが、サルビアとあと赤いベゴニア、赤い花で少し町外からの来訪者の方たちを迎えようという計画がございます。それにつきましては、また後で詳しくご説明したいと思います。 ○議長(眞瀬薫正君) 鈴木隆守君。 ◆13番(鈴木隆守君) 赤い花いっぱいも花を咲かせたい運動も大変結構なことだと思うんですね。ただ、これは少なくとも公金を使う事業になっていますね。ということであれば、事業主体そのものをもっと詳しく、あるいは内部的にも説明する責任があると思いますので、それをお願いいたします。 あと、アクセス道についてちょっとお聞きしたかったんですが、これは別な方が何か別な一般質問かなんかでやる予定でありますから、私はちょっとこれを割愛させていただいて、町長の懇談会、町政懇談会、13区を毎年やっています。ことしは所信表明を見た限りではありません。やらないんですか、やるんですか。 ○議長(眞瀬薫正君) 町長。 ◎町長(真瀬宏子君) 町政懇談会も4年目に入りますので、これは計画しております。ただ、やり方につきまして、前の議会でも、区長さんたちと協議してまいりますということ、やり方につきまして、25年度は新しく区長さんが決まると思いますので、区長様たちとあくまでもご協議して、やることはやりますが協議の上でということで、ここに掲げませんでしたけれども、町政懇談会はやります。          〔「終わります」と呼ぶ者あり〕---------------------------------------鈴木孝昌君 ○議長(眞瀬薫正君) 2番、鈴木孝昌君の質問を許します。 2番、鈴木孝昌君。          〔2番 鈴木孝昌君登壇〕 ◆2番(鈴木孝昌君) 議長の許可をいただきましたので、通告書に沿って一般質問をいたします。 本定例会において、町長が行った所信表明演説について質問いたします。 まず、所信表明とは何かという初歩的理由から、私は所信表明について調べてみました。国会の所信表明演説とは、政府の長が自分の考えを述べる演説である。また、内閣総理大臣個人の所信として、内閣の基本的姿勢や国政についての方針、取り組むべき重点課題について説明する。それはいつ行うか。1、臨時国会の冒頭、2、特別国会での内閣総理大臣が指名、任命された後、3、国会の会期途中で内閣総理大臣が交代した場合となっています。同時に、通常国会や冒頭で内閣総理大臣が内閣全体の方針や重点課題を説明する演説は、施政方針と呼ばれております。それは国会開会の後、すぐに行われる。また、議会を持つ自治体は、おおむねこれに似たような形式で行うことが多いと表記されていました。 では、ほかの自治体はどのように行っているのか、調べました。神奈川県のS市のホームページを拝見すると、所信表明と施政方針を明確に位置づけしております。所信表明とは、市長が任期の4年間を見通した施策の方向性について、選挙後、直近の市議会定例会の冒頭で表明するもの、また、施政方針とは市政運営に当たり、市長が重要施策や予算について、3月の定例会の冒頭で表明するものと位置づけしております。 以上の観点から考えると、今回、所信表明として施政方針を申し上げるという文言や内容を見ると、所信表明と施政方針が混合しております。所信表明なら、町長選後直近の9月定例会、または臨時議会において行うべきであり、今回の定例会で行うなら、初めから施政方針とするべきであり、所信表明と施政方針を明確に分けて行うほうが町民にとってもわかりやすく、理解できると私は考えます。 先日、国会において総理大臣が所信表明としてデフレ脱却や円高是正に向けてこれまでとは次元の違う大胆な施策を提示すると表明しただけで、まだ具体的に施策には動き出していないにもかかわらず株価が回復したり、円安に移行したり、正社員の賃金を上げると発表する企業も出てきてまいりました。そのように、所信表明の言葉は世界情勢にも影響を及ぼすほど国内外においても重要で重みのあるものであります。 我が町の町長の言葉も、世界とは申しませんが、野木町の地場産業である農業、工業、商業関係者、また、全ての町民にとっても、明るいまちづくりの礎となることを考えると、総理と同じ形のある、重みのある言葉と私は考えております。私たち議員も町民に説明責任があります。そこで、今回私は、所信表明ということで町長個人の考えの言葉だと推測し、6つの質問をいたします。 1番目として、どのような経済状況下でも対応できるとあるが、どんな状況下を考えたのか、その対応とは何か、どのように行うことなのか、質問いたします。 2番目として、教育費の項目で非常勤講師配置事業の充実として、基礎学力向上のために非常勤講師を増員するとあるが、野木町の小・中学校生徒の基礎学力に問題点があるのか、また、配置する意味が基礎学力向上以外に根拠があるのか質問いたします。 3番目として、今年度も企業誘致を積極的に推進してとあるが、具体的な内容は何か。今年度の新しい取り組みはあるのか。 4番目として、野木ブランド認定拡大に取り組むとあるが、認定する基本戦略は何か。拡大していくことで町がかかわっていく役割をどのように考えているのか、お聞きします。 5番目として、佐川南地区事業推進とあるが、具体的なその内容は何か。今後、農業にどのようにかかわっていくのか、町の考えをお聞きします。 6番目として、役場本館耐震補強工事を行うということですが、補強工事を行い継続利用するときと、新築で建て替えるときの設備等を含めたあらゆるコスト比較を精査、検証したのか、お聞きします。 それでは、以上で壇上の総括質問を終了させていただきます。それでは、一般質問席にて随時質問させていただきます。 ○議長(眞瀬薫正君) 町長。          〔町長 真瀬宏子君登壇〕 ◎町長(真瀬宏子君) ただいまの鈴木孝昌議員のご質問にお答えいたします。 まず、どのような経済状況下でも対応できるとあるが、具体的にどんな状況を考えたのか、その状況下に対応できる町政運営とはどのような対応を行うのかについてのご質問にお答えいたします。 どのような状況下については、経済状況がよくても悪くても、いかなる状況にも対応できる町政運営を考えていくということでございます。具体的には、歳入と歳出のバランスが重要だと考えております。その中でも、自主財源率の50%を以上を確保することが必須と考えます。現在62.4%を確保しております。これも議会や町民の皆様のおかげであると思っております。今後も自主財源率を維持するとともに、新たな企業誘致を推進し、財源の確保に努めてまいりたいと思っております。 次に、教育費の項目の中で、非常勤講師配置事業の充実ということで、基礎学力向上のために非常勤講師を増員するとあるが、野木町の小・中学校生徒の基礎学力に問題点があるのか、また配置増員する根拠はのうち、基礎学力に問題点があるのかについてお答えいたします。 野木町の子供たちに問題があるとは思っておりませんが、さらなるレベルアップにつながればと考えての措置であります。詳しくは後ほど、教育長より答弁させます。 次に、企業誘致を今年度も積極的に推進してとあるが、具体的な内容はのご質問にお答えいたします。 平成24年度は、企業誘致活動を行うために、3カ所の候補地について、土地所有者の協力を得てパンフレットや町のホームページを活用して、活動してまいりました。その結果、1カ所について、太陽光発電事業が昨年12月に決定いたしました。このことから、今後も引き続き企業誘致を推進していくために、平成24年度内に更地となる堆肥センター跡地について、新たな候補地の1つとして活動していきたいと考えております。 次に、昨年と比べ、新しい取り組みを考えているのかについてのご質問にお答えいたします。 平成24年度は、パンフレットやホームページによる企業誘致活動や企業本社への訪問活動などを行いました。さらに、町内企業に対するアンケート調査をもとに、野木東工業団地における地区計画の変更と、関連条例の改正を行うことで、既存の企業が敷地内での増改築等が行いやすくなるなど、町での継続した操業が行えるように対応してまいりました。これらの活動については、平成25年度も継続してまいります。 さて、平成25年度の新たな取り組みですが、1つ目は、企業へのさらなるアプローチとして、特に日野自動車関連の企業や町内企業の関連会社などに対して、重点的に積極的な誘致活動を実施していきたいと考えております。 2つ目は、企業誘致の優遇制度として、現在ある野木町企業誘致条例について、周辺市町の状況を踏まえ、立地企業にとって魅力的な内容となるように、野木町企業誘致推進会議の中での検討を進めてまいりたいと考えております。 次に、野木ブランド認定拡大に取り組むとあるが、認定する基本戦略は何か。拡大に町の果たす役割をどこまで考えているのかについてお答えいたします。 まず、認定する基本戦略は何かについてお答えいたします。 野木ブランド認定につきましては、町内のすぐれた地域資源や特産品を野木ブランドとして確立し、町のイメージアップ及び販路拡大等により地域経済の活性化を図ることを通して、本町の魅力を町内外に発信することであると考えております。 次に、拡大に町の果たす役割をどこまで考えているのかについてお答えいたします。 野木ブランド事業が一過性にならないためにも、また、認定されたブランド商品が継続して有利販売できるためにも町の果たす役割は大きいと考えております。町としましては、まず、認定されているブランド商品のPR活動及び販路拡大に向けた取り組みを引き続き行っていくことが重要であると考えております。 現在、野木ブランドは6商品が認定されておりますが、認定の際には新聞掲載をお願いしたり、昨年は広報8月号から12月号の5回に分けてブランド商品の紹介をいたしました。ほかにも、町のホームページへの掲載はもちろんのこと、観光パンフレットなどにもブランド商品を掲載しております。また、ブランド商品の取り扱い店がわかるよう、のぼり旗を配布し、店頭に表示するよう働きかけをしております。 一方、販路開拓についても、限られた商品になりますが、町外の店でも販売できるよう積極的な販路開拓を行っているところでございます。今後も野木ブランド認定事業を推進していきたいと思いますので、さらなる既存商品の発掘や開発補助金を活用した新商品開発にも積極的に支援をしてまいりたいと考えております。 次に、佐川南地区についてですが、議員の地元でございます川田地区の西側部分、幹線排水路野木小山を挟んだ水田地帯、それと、そこから下流の佐川の地区の田畑及び小山市南飯田地区の一部を含めた地区面積106.2ヘクタールの県営の土地改良事業でございます。 本事業は、地域農業の担い手の育成、農地の集積及び生産性の向上を図るために、県営経営体育成基盤整備事業として実施するものでございます。事業内容としましては、区画整理、92ヘクタール、用排水路、道路整備、暗渠排水、生態系保全空間整備などでございます。総事業費は約14億円、平成24年度から一部客土が始まり、今後、換地原案と実施設計の作成などを行い、平成25年度の秋から平成27年度までの3カ年をかけ面工事を実施し、平成28年度に暗渠排水などの工事及び法手続、平成29年度に権利者会議を行い、換地処分とする計画になってございます。 町としましては、本事業を推進するに当たり、事業費の負担割合に応じた総事業費の15%の財政支援を考えております。また、本事業の目的でもあります地域農業の担い手の育成、農地の集積など、ソフト面においても各地区の役員の方とも綿密な連携、調整の上、目的達成に向けて事業の推進を図り、この佐川南地区の土地改良事業が平成29年度までに完了するよう努めてまいりたいと思っております。 次に、役場本館耐震補強工事を行うというが、補強工事をして継続利用と新築建て替えの設備等を含めたコストは比較したかとの質問にお答えいたします。 役場本館は昭和48年7月建築で、39年を経過しており、今回の耐震補強工事を実施することにより、長期間使用可能となります。今回の耐震補強工事をするに当たっては、補強後の大規模改修工事も想定し、その概算工事費を算出しました。また、庁舎を新築した場合の費用も概算算出しております。大規模改修工事費用については、クラック補修を含む外壁塗装及び空調設備更新工事等で、概算工事費は約1億5,000万円となります。別館庁舎設置を含む耐震補強工事費は約2億円でありますので、合わせて3億5,000万円で長期間使用可能な庁舎を確保できるものと考えております。 また、新築した場合ですと、役場本館に新館、教育委員会事務局、健康福祉課等合わせた面積約6,700平米で新築した場合、約24億5,000万円と試算しました。したがいまして、現時点では、耐震補強工事及び大規模改修により現庁舎を継続使用するほうがいいと判断するに至ったものでございます。ご理解いただければと思います。 なお、先ほどの非常勤講師に関連するご質問については教育長より答弁させますので、よろしくお願い申し上げます。 ○議長(眞瀬薫正君) 教育長。 ◎教育長(中野晴永君) 先ほど、議員の非常勤講師に関する件につきましては、所信表明ではありますが、私のほうからお願いした経緯もございますので、私のほうからお答えしてよろしいでしょうか。          〔「はい」と呼ぶ者あり〕 ◎教育長(中野晴永君) ありがとうございます。 それでは、現況も交えまして、私のほうからお答えいたします。 まず、結論から申し上げますと、町単独で雇用の非常勤講師の増員をお願いしましたのは、基礎学力向上というふうには銘打っておりますけれども、子供たちの基礎学力に問題があるというわけではなくて、よりよい学習環境を保持して、さらなるレベルアップを目指したいという学校現場の切なる願いもございまして、私のほうから必要を訴えたものでございます。 もともと非常勤講師の配置事業は、全国的に子供たちの基礎学力低下が叫ばれ始めたころ、学力向上策の1つとして担任が補助教員とチームを組んで2人で授業を進める、チームティーチング、通称TTと呼んでおりますけれども、この要員として、定数枠に町単独でプラスする形で始められたものでございます。その後、普通学級に在籍する発達障害の子供たちが増えるにつれまして、TT要員のほとんどが特別支援を要する児童・生徒の対応に使われると、そんなふうになってまいりました。中には、突然教室から飛び出してしまうような、そういうお子さんもおりまして、マンツーマンの対応が強いられているケースも目立ってまいりました。 現在、野木町では、1対1で身体的な支援をする人員も含めまして、9名の非常勤講師を7校に配置しておりますけれども、障害のある子供もできるだけ一般の子供たちと同様に学ばせようという、今のインクルーシブ教育と言われておりますけれども、そのインクルーシブ教育の流れの中で、そうした子供たちの学力を保障すると同時に、充実した授業を保持するためには、幾ら手があっても足りないというのが現状でございます。 県から加配という定数枠にプラスする措置もあるわけですけれども、だんだん減らされている現状から、各市町とも対応に苦慮しているところでございます。本町でも各小学校に最低あと1名ずつ配置したく存じまして、要望したわけでございます。ご理解のほどお願いできればと思います。 以上でございます。 ○議長(眞瀬薫正君) 鈴木孝昌君。 ◆2番(鈴木孝昌君) それでは、再質問をさせていただきます。 まず、町長の所信表明の中のどのような経済状況でもという言葉から私が連想したときに、財政の豊かな野木町、緊迫した野木町と、両方の面をどのようなという表現で表現したのかなというふうな考えをいたしました。私が財政の判断を重要に掲げるものは、まず、町長が先ほど答弁したように、税収の収入、支出のバランスに加えて、基金や補助金に頼らないでどこまで自主財源、それをもって行政サービスができるか。それにかかっていると思うんですが、豊かな野木町の状況は別として、緊迫した町を考えたときに、私の頭の中に浮かんだのは、北海道のある財政破綻した市の状況が私は浮かんだのですけれども、そういう状況まで含んだ意味で、どのような状況下でもという表現を使ったのかなというふうに私個人で考えたんですけれども、この言葉を使うに当たって、どのような財政状況、どこまで考えたのか、まずちょっと、再度お答えをお願いします。 ○議長(眞瀬薫正君) 町長。 ◎町長(真瀬宏子君) 大変難しい課題だとは思いますけれども、例えば右肩上がりの経済成長期といいましょうか、バブル時期の経済状態とデフレ、不況で円高に苦しんでいる、それがもっと不況感があおられて、この先どうなるか、閉塞感が充満している、そういうときであっても、さらに今よりも高齢化が進むわけでございますので、税収は漸減していくものと思います。そういう厳しいときであっても、自主財源率がもっと高かったこともあったと思うんですけれども、今、皆様方が本当にご協力していただいて、企業も頑張っていただいて、自主財源率が62.4%というのは、県内でもトップクラスなんですね。そういうことに安穏としてもいられない。この先は高齢化が進んでいって、税収は漸減するであろう、そのことも含めて、厳しい状況の中にあっても、それに見合った予算措置、予算枠を、緊縮かもしれませんが担っていかなければならないことが来るでしょうという、そういう想定のもとに、いかなる経済状況下に至ってもという設定をしました。 しかし、今、企業を呼び込み、若い世代の人たちを何とか子育てしやすく、住みやすい野木町に到来して定住していただきたい、そういう予防策を一生懸命講じていきますので、そのような厳しい状況にも立ち向かえる行政を担っていかなければならないと、そういうことで、いかなる経済状況下でも、そのことにおいては野木町はそれに立ち向かえる原資を政策として、行政の責任者として担っていこうということを申し上げたつもりでございます。 ○議長(眞瀬薫正君) 鈴木孝昌君。 ◆2番(鈴木孝昌君) 今の町長の答弁の中にも少子高齢化問題とか人口減少とかという野木町の将来像が話されたわけですけれども、その中で、税収が一番危惧されるという考えのもと、今回、税収、また自主財源、どれぐらいのパーセントで考えたのか、ちょっとお聞きします。 ○議長(眞瀬薫正君) 町長。 ◎町長(真瀬宏子君) 先ほども申し上げましたように、自主財源率につきましては、県内で上から4番目でございます。平成23年度の結果が出ておりまして、63.6%、さらに県から出たばかりの財政の状況でございますので、このようなことに甘んじてはいられない。高齢化が進みますので、税収の増につきまして対策を今のうちから練っていく、努力していくということが必要かと思います。 50%以上は自主財源率を確保していきたいと、どんな経済状態になってもという意識は持っております。 ○議長(眞瀬薫正君) 鈴木孝昌君。 ◆2番(鈴木孝昌君) 最悪50%という数字が出てきたわけですけれども、万が一あっては困るわけですけれども、自主財源のパーセントが50%を切ったときに、どのような対応をそのときに考えるのか。そのときに合併という考えが片方では起きる。そういう形で補うのかという、そういう考えを今の段階であるかないか、お聞きします。 ○議長(眞瀬薫正君) 町長。 ◎町長(真瀬宏子君) 経済状態において、合併ということを考えることはございません。 ○議長(眞瀬薫正君) 鈴木孝昌君。 ◆2番(鈴木孝昌君) わかりました。それでは、第2番目、非常勤講師についての質問なんですが、今、先ほど教育長の答弁でよくわかったわけですけれども、以前に、議員の全協の中で、各課の説明の係長さんの説明の中でもいろいろな詳しい内訳等を聞いて、また本日、今の教育長のお話を聞いて、答えに納得は私はしましたので、この質問はちょっとやめにして、次の質問に入らせていただきます。 3番目、先ほど町長の答弁の中で、太陽光発電の企業が誘致が決まったと。大変喜ばしいことだと思うんですけれども、我が議員の方から2名ほど、野木町の企業誘致推進会議のメンバーに2名入っていらっしゃいます。その2名の議員の中からいろいろな情報とかそういうものをお話しさせていただいていますので、いろいろと情報はわかっているんですが、改めてお聞きさせていただきます。 今回の企業誘致をことしも積極的に推進していくという文言なんですが、今年度も積極的に推進していくということは、去年、野木町企業誘致推進会議を発足してからの成果、検証をした結果、いろいろな足りなかったもの、よかったもの、そういう検証結果の上で、ことしも積極的に推進していく、そういうものが考えられるわけですけれども、去年の推進会議の検証結果、そちらがもしわかれば教えていただきたい。お願いします。 ○議長(眞瀬薫正君) 町長。 ◎町長(真瀬宏子君) 去年といいますか、今年度立ち上ったわけでございますが、議員の方から2名の委員が代表で出ていただいて、大変貴重なご意見を賜りながら、それぞれ経験豊かな委員でいらっしゃいますので、本当にこの場をかりまして感謝申し上げますとともに、今後ともいろいろな洞察力を含んだご意見をともに出し合って、よりよい企業誘致にかなえられればと思っているところでございます。 初年度の成果と申しますのは、一番言えることは、町内の企業の現状、実態がわかった、企業各事業所の希望、それから要望もそこに含まれますけれども、どんなお気持ちでこの野木町においてこの工業団地に、ただ野木町の工業団地にいるよということじゃなくて、本当にこのロケーション、それから野木町というものをよく理解してくださって、小さい町だけれども頑張っていこうねということも含めて、各企業、事業所の現状がよく把握できました。そして、希望もわかりました。それから、関連事業所の動向などもわかったと思います。それが成果だと思います。 その中で、先ほどの太陽光発電設置も1つ成果につながったと思います。今、ここでは申し上げることができない途中経過もいろいろこれから出てくると思いますので、そういうことで、現状把握の上、ご希望に沿った形で新たに事業が展開できるかもしれないということも含めて、今いる企業の皆さんたちを大切にしていかなければならないと再認識いたしました。 それから、日野関連の事業や、先ほど申し上げました町内の現状を把握できましたので、町内企業の関連会社などに何とか触手を伸ばしていきたいということも思うところでございます。 さらに、企業誘致の優遇制度の見直しにつきまして、これは企業誘致推進会議の中で、先ほども申し上げましたけれども、よく検討し、野木町に今ある優遇制度が他市町に比較してどのような優劣が施されるか、その辺の検討もしていかなければならないと思っております。 ○議長(眞瀬薫正君) 鈴木孝昌君。 ◆2番(鈴木孝昌君) 今、二、三年前から、日野関連の企業誘致ということで、古河市、小山市、結城市等いろいろ、企業誘致がチャンスということで力を注いで始まりました。その中で、野木町も去年から企業誘致のほうを立ち上げたわけですけれども、いろんな競争相手がいる中で打ち勝つということには、それなりに企業誘致をもっと強力にしなくてはいけないというふうに私は考えまして、今の推進会議を専門部署に格上げをして、企業誘致推進室または企業誘致推進課という専門職の方を置いて、格上げして組織を立ち上げて、強力に今まで以上に既存の企業を大事にしながら新しい企業を誘致して、企業用地の確保もしながらやるべきだというふうに私は思っているんですけれども、ちょっと遅いぐらいだというふうに思っているんですが、専門部署をきちんと立ち上げることを提案したいと思うのですが、積極的に動くということは、今、コマーシャルではやっているように、いつ動くかというと、今だというふうに私は考えているわけですけれども、大至急4月からそういうふうな考えを、専門部署、町長のそういうふうな考えがあるかどうか、ちょっと改めましてお聞きします。 ○議長(眞瀬薫正君) 町長。 ◎町長(真瀬宏子君) 大変貴重なご意見だと承ります。25年度につきましては、26年度までに25年度後半から機構改革を進めているところでございますので、26年度の機構改革後に向けて、今の貴重なご意見でございますので、そのときに生かしていきたいと思います。 私もそういう気持ちがございますが、今、政策課内に開発担当という、係ではなく担当と2人でやらせておりますけれども、非常にスペシャリストでございまして、一生懸命2人で頑張って、エンジン全開で25年度は今の体制でやらせたいと思っております。一生懸命やると思いますので、26年度の機構改革のときに、ただいまのご意見、大変貴重なご意見ですので、生かしていきたいと思っております。 ○議長(眞瀬薫正君) 鈴木孝昌君。 ◆2番(鈴木孝昌君) ぜひ26年度から、ちょっと遅いかなと私個人的に思うんですけれども、ぜひ立ち上げていただきたいと思います。 それでは、4番、認定ブランドについて質問させていただきます。 今、野木町が進めているブランド認定商品、それを認定する最終目的、それはどの辺に目的を置いているのか、ちょっとお聞きします。 ○議長(眞瀬薫正君) 町長。 ◎町長(真瀬宏子君) ブランドを認定する目的は、野木町をそのブランドによってさらに宣伝していける材料の1つになるということと、町内の業者さんの活性化といいますか、そのことの2点に尽きると思います。 ○議長(眞瀬薫正君) 鈴木孝昌君。 ◆2番(鈴木孝昌君) 今の町長の答弁とちょっと町民の方たちの意識がずれているのか、こちらのパンフレット、町長も見たことがあると思うんですが、とちぎ元気グルメまつり、宇都宮で去年11月3日、4日に行われたやつなんですが、これの主催は栃木県、後援会のほうに国交省関東運輸局を初め栃木県教育委員会、栃木県市長会、栃木県町村会、その他いろんな銀行関係だとか中小企業だとか商工関係の団体が後援のほうに入っているわけですけれども、このグルメの選手権大会に野木町認定を受けた方が2年連続で出展したわけなんですが、これに参加する資格が野木町が推進する団体、もしくは野木町が認定する商品を取り扱っている店舗の方にこれの出展依頼が来た。当然県のほうから野木町の認定商品を受けた人は招待状が来たので、1年目は当然自腹で行くものだと思って、自分でTシャツを用意して、自分でパートの方を雇って出展したわけなんですけれども、そのとき、会場に行くと、ほかの市町村、そのときは栃木県内から35店舗、それから県外の方からB級グルメで優勝したとか特賞をもらった人とか、そういう団体が来て、約43店舗ぐらいの店舗が集まって、グルメ大会が始まったわけなんですけれども、みんなほかの市町村は市長、町長、担当課長、みんな同じユニフォームを着て、Tシャツだとか、キャラクターのぬいぐるみも持っているところはそれを着て、販売を手伝っていた。 1年目はそういう形で自分も認識が甘かったということで、去年参加するときに役場の担当課のほうにお願いした。せめて野木町という看板をつくってくださいと。野木町認定商品を売っている以上は野木町を宣伝しているんだから、その野木町という言葉を入れている商品またはシール、そういうものは少し援助してほしいと、でもそれも、担当の方に言ったらば、あくまでも個人のお店にそういう協力することはできないという対応で、去年も自分で野木町というネーミングも入れたTシャツをつくったり、野木町の認定ブランドという看板をつくったり、栃木県最南端の野木町の商品ですよという看板を自分でつくって、パートの人工も自分で自腹を切ってやってきた。 たまたま去年の場合は11月3日、4日は野木町の役場の敷地内でトラック市があったので、そういう対応がちょっとできなかったのかなというふうに私もちょっと思っているんですが、なぜ役場、町長さん初め担当の課長さんも手伝ってくれない。おまけに、鈴木、お前ら議員誰一人来たことがないと。そういう、私はこれをその人から聞くまでこういう催しがあるのも知らないし、栃木県で市町村が協賛しているそういう行事があったというのを私も知らないので、トラック市だけに参加して、そちらのほうは全然頭になかったわけですけれども、今回の予算を見てみますと、産業課活性化対策事業で60万円、野木ブランド商品開発支援事業で30万円の予算がとってあるわけですけれども、野木町を代表して宣伝してそういうところに行く場合は、こういう予算を臨機応変に、開発事業じゃないからだめだとかというんじゃなくて、そういう活動費にも回せるような、そういう形でバックアップしないと、今後野木町が、先ほど町長が答弁にあったように、広報のぎで幾ら募集しようが、こういう方が一言でも、みんなに認定はしてくれるけれどもその後知らん顔だよということになれば、新しい商品をつくって開発したり、そういう努力をしてもつくっただけで終わっちゃうと。販売に力を入れてほしいんだけれどもという考えのもと、手を挙げないということは、これ以上開発の予算を組んでいても、商品の数は全然増えていかないというふうに私は認識しているんですけれども、その辺、町長、このことはご存じでしたか。 ○議長(眞瀬薫正君) 町長。 ◎町長(真瀬宏子君) 私は11月3日、4日と伺いますと、軽トラ市とか文化祭で、私はちょっとそれは認知していなかったと思います。グルメまつりというのがあるというのは、ほかの町長さんとかから聞いたことはありますが、そういうことではとても失格ですよね。ですから、私、それは町の体制がちょっと問題があるんだと、今伺っていて思います。例えば、産業課がそちらに行けない、町長が軽トラ市、初回でございましたから、何としても成功させるように、私はこちらで一生懸命お手伝いさせていただいたりしました。だけれども、グルメまつりのほうはほったらかしたというような結果になったとしたら、全町的に、産業課だけではなく、いろいろな職員がおりますから、そちらに手伝いに行くように私のほうまでそういうふうに情報を伝達させるようにきちんとしますので、今後はそういうことがないよう、悲しい思いをさせないよう、一生懸命役場も応援に駆けつけるようにいたします。 県庁前の広場で毎月17日か18日にお店を開くとき、そのお店を私は手伝ったことがあると思いました。何かの会議で一緒になりまして、本当に一生懸命売ってくださっていますので、野木町のことを宣伝してくださっていますので、そのような思いをさせたことは本当に申しわけなかったと思います。 ○議長(眞瀬薫正君) 鈴木孝昌君。 ◆2番(鈴木孝昌君) 先ほどの後援のほうに下野新聞社も入っています。この出展した方は下野新聞社の担当の方に、来年は一般のお客で来てくださいと、そこまで町が協力してくれない、野木町1カ所だけだったそうですので、ぜひそういうふうにことしは一般の客で行くというような考えじゃなくて、ぜひ協力するので、今までどおり出展してくださいという町のほうからもちょっと声をかけていただきたいと思います。 次に、私、今回、国会議事堂のほうに行く用事がありまして、その帰りスカイツリーのほうに行ってソラマチ、とちまるショップのほうの店舗もちょっと行ってまいりました。野木のブランド商品ののぎあかりの商品が盛大に置かれていて、華やかに飾ってある場所をイメージして行ったんですけれども、とちまるショップがベースの中で一番奥の位置を占めていて、その中の店舗の一番奥の棚の一番下に3本並んでいたんです。それには値段が張っているだけであって、どこの品物だか、何の材料を使っているとか、度数も書いていない。そういうような状況なので、ちょっと私がっかりしたんですけれども、そこで、野木町の予算書を見ると、そちらのほうに援助金も出していますので、ぜひ、野木町としてももっと強く栃木県の福田知事のほうに要望を出して、場所を広げるとか、野木町産の麦を使った焼酎ですよという、そういうふうな説明書きを張ってもらって、ちょうど私が行ったときはしもつかれの特売でやっていたわけですけれども、もしそういうのが可能であるのならば、野木町が当番でそういうことができるのだったらば、町長自ら行って、のぎあかりの販売のほうもぜひお願いしたいと思います。 ちょっと時間がなくなっちゃったんで、もう一点、要望したいんですが、野木町の認定商品の予算、開発事業で30万円あります。それを有効活用して、野木町のJRの自由通路のところに少なくとも30店舗ぐらいの認定商品をつくって、野木町の認定商品の地図を大々的に飾ってもらって、そこに野木町の煉瓦窯とか水辺の楽校、そういうところも書いてもらって、そちらのボランティアセンターから自転車を借りて、煉瓦窯、水辺の楽校を回ってもらって、認定商品のスタンプラリーをつくってもらって、そこへ行って百葉箱のところにかぎを閉めてでもいいです、判こを置いておいて、判このスタンプを押す。煉瓦窯に行って判こを押す。認定された商品を取り扱っている店舗のところに行って、やきそばを食べてもいい、まんじゅうを食べても、クッキーを食べてもいい、そのたびに判子を押してもらうんです。 30個だとか50個判子が満タンになったら役場のほうに持ってきて、今回つくったキャラクターのぬいぐるみとともに町長とその他関係教育長、副町長、そういう方と一緒に集合写真を撮るんです。そしてキャラクターのぬいぐるみをプレゼントしたり、キャラクターのボールペン、下敷き、キーホルダー、そういう子供たちが喜ぶような商品の特典をつけて、野木町に町内外からいっぱい人が来てもらえるような、また、野木町は今回ふるさと納税をやっている方も、大変ありがたいと思うんですけれども、ほかの市町村ではクーポン券だとか地域のブランド商品をお礼としてあげているんです。 そのいただいた方が近所におすそ分けして、じゃ、野木町にこんなにおいしい肉があるんだ、こういうおいしいトマトがあるんだと、それをひまわり弁当のときに食べにいこうとか、ついでに煉瓦窯へ行って重要文化財を見ようとか、そういうふうにラーメンでもやきそばをでもクッキーでも天バーガーでも何でもいいと思うんですけれども、そういうふうなところで野木町を宣伝して、そのおかげで町内外から皆さんが来る。ふるさと納税をするように野木町を愛している方たちがいかに野木町に帰ってくる。帰ってきたときに、じゃ、あのお店に行ってみようとか、認定されている商品があるからあそこへ行ってみようとかいうふうに、どんどん商品認定事業を拡大していってもらって、町内外に野木町を発信していっていただきたいと思っております。 今回、野木町の鳥がフクロウになったと思うんですが、フクロウの生態、夜行性であったり、首が左右が180度ずつ回るということで360度見渡せる。それと、生肉しか食べないんだと。とにかく目がいいと。ぜひそういうふうな観点からして、私も360度こうやって首が回るんですけれども、左右に回れるような町長であってほしいと思いますので、全町内を隅々まで見渡しながら、所信表明で行った政策を1つでも実現していただけるようにぜひお願いして終わりにします。ありがとうございました。 ○議長(眞瀬薫正君) ここで暫時休憩をいたします。 なお、会議は3時15分から開会いたします。 △休憩 午後3時04分 △再開 午後3時15分 ○議長(眞瀬薫正君) 休憩前に復し会議を再開いたします。---------------------------------------宮崎美知子君 ○議長(眞瀬薫正君) 14番、宮崎美知子君の質問を許します。 宮崎美知子君。          〔14番 宮崎美知子君登壇〕 ◆14番(宮崎美知子君) 私は所信表明につきまして、公共事業を中心に一般質問いたします。 町長は所信表明において、25年度町政運営の基本姿勢を次の5点にまとめられました。すなわち、1つとして、平成25年度は野木未来プランの3年目になる。町の将来像を水と緑と人の輪でうるおいのあるまちとして、やさしさとやすらぎに満ちた明るいまちを目指すとしました。2つ目として、小さくてもキラリと光るまちとして、安心して住める町、福祉充実の町を目指すとしました。3つ目として、子育てしやすく住みやすい町を目指す。4つ目として、財政の健全性を重視し、将来的持続可能な町を目指す。5つ目として、町民と行政との協働体制構築により、町政の方向づけを間違いないものとするとされました。さらに、25年度に優先的に進める重点施策として、昨年に引き続き、1、少子化対策、2、高齢者対策、3、活性化策、4、安全・安心のまちづくり策とされました。 以上、所信表明された25年度の重点政策、1、少子化対策、2、高齢者対策、3、活性化策、4、安全・安心のまちづくり策には具体的な事業施策が述べられておりますけれども、その中で25年度一般会計予算では完結しない大規模公共事業の計画が折り込まれました。その計画と事業に関連する今後の計画について、町長のお考えを質問いたします。 26年度以降にもまたがる公共事業計画は幾つかありますが、そのうち、今回の私の一般質問におきましては、次の2つの事業について伺います。 1つ、町立小・中学校の大規模改修計画についてです。 町の重点施策である少子化対策の具体的な事業として、町長は平成25年度から順次計画的に各小・中学校の校舎改修に取り組んでいくと表明されました。その基本計画について町長に伺います。 議会が初めてこの説明を受けましたのは、この議会直前の2月26日の全協でした。説明資料も今後7年間にわたる工事名とスケジュールを記載したA3用紙1枚で、概算額を質問されても、今すぐ出せないとの回答でありました。できるだけ早くに出してもらいたいとの議員からの要求に、3月6日の議会初日に出されたというのがこれまでの経過であります。 出されてみれば、事業額も大変大きく、また財源も不明であります。というわけで、議会にはこの計画の全容どころか概要についても説明らしい説明はありません。そのような中で所信表明された町長でありますけれども、町長はどのようなお考えのもとで、また、どのような検討を経て、この町立小・中学校の大規模改修計画をつくられたのかを伺います。 具体的な質問につきましては、一問一答方式でありますので、質問者席にて行いたいと思います。 2つ目として、役場本館の耐震補強事業と26年度以降の事業計画について伺います。 町の重点施策である安全・安心のまちづくり策の具体的事業として、役場本館の耐震補強事業が25年度に予算化されました。そして26年度以降、大規模な改修事業を予定しなければならないとの説明もあったところであります。 そこで町長に伺いたいのは、1つとして、なぜ耐震補強工事を含む大規模改修工事計画を一挙に立てなかったのか。私はむしろ耐震補強工事は、もちろんこれは避けようにもない大事な工事でありますけれども、むしろ築40年を経ようとしている野木町本庁舎におきましては、大規模改修、こちらのほうをむしろ町民は多く望んでいるのではないかなと考えております。 2つ目といたしまして、災害対策本部設置には構造耐震判定指標値、Is値でありますが、これが0.9以上と設定する工事をするということでありますけれども、大変なIs値の高さを持つ工事を実施しようとしているわけでありますけれども、これは町長としてどのようなお考えのもとに、このような高いIs値の耐震補強工事計画をされるということになったのかであります。ほかにもありますけれども、そのような関連のことでお聞きしたいと思います。 壇上では以上であります。 ○議長(眞瀬薫正君) 町長。          〔町長 真瀬宏子君登壇〕 ◎町長(真瀬宏子君) ただいまの宮崎美知子議員のご質問にお答えいたします。 まず、公共工事と町の基本計画に関してのうち、耐震工事につきましていろいろご質問がございましたので、その質問に関連して、まずお答えさせていただきます。 本町の耐震工事につきましては、対象となる公共施設、小・中学校及び役場庁舎について一次診断、二次診断を行い、危険度により小・中学校を優先して耐震工事を実施してまいりました。耐震工事にあわせて大規模改修を行う方法もございましたが、まずは安全確保を第一に考え、耐震工事のみを優先することといたしました。その結果、耐震工事を小・中学校につきましては平成22年度から始め、24年度で完了いたしました。子供たちを優先しましたので、役場本館の耐震工事は平成25年度に実施することとなりました。公民館もつけ加えますけれども、望楼につきましても、診断結果、危険との結果が出ましたので、これにつきましては、平成25年度に耐震補強工事を行うか解体するか、検討に入りたいと思っております。 宮崎議員のご意見のとおり、耐震工事とともに大規模改修を行うということが効率的であるという方法も存じているつもりでございますが、一日でも早く安全を確保するために、耐震工事を優先して計画してまいったものでございます。 次に、学校の改修計画についてでございますが、これは24年度に耐震補強工事が完了しましたので、大規模改修等の改修を計画的に進めたいと思っているところでございます。長期の計画も、担当課ベースでは以前から検討しておりましたことでございますので、当面の計画、7年間の計画に沿って、大規模改修、各小・中学校に進めてまいりたいと思っているところでございます。想定外の状況変化により計画を変更することもあろうかと思いますが、柔軟に対応してまいりたいと思っております。 いずれにしましても、本町の公共工事につきましては安全・安心第一として、まず、耐震工事を最優先し、次に、改修工事を順次行っていく計画としております。各学校の改修工事につきましては、議員にお示しした計画にのっとりまして概算の予算も立てて、これから31年度までの計画で、まず、大規模改修を各校かけていきたいと思っております。 そこに至る経過について説明しますと、各学校で雨漏りやトイレの異臭や、それから壁の剥落、クラックが入ったり、いろいろなことを毎年毎年、それに対応する形の改修というか修理、補修が後を絶たないということで、30年以上たっているところもございますので、まず、各学校の必要度に応じて大規模改修に入っていきたいという計画を立てたところでございます。 それから、本庁舎がIs値0.9ということは、これを必要とすると厳命が下りましたので、災害時に対策本部となる建物は基準値0.6掛ける1.5、すなわち0.9のIs値基準を満たさなければならないというところから出されたものでございます。この庁舎につきまして、25年度、耐震工事を行っていくということは、前にも議員のほうにお示ししたとおりでございます。 以上でございます。 ○議長(眞瀬薫正君) 宮崎美知子君。 ◆14番(宮崎美知子君) それでは、質問いたしました1つ目の町立小・中学校の大規模改修計画につきまして、順次質問させていただきたいと思います。 今、町長がこれからの大規模改修計画の必要性、その理由ということにつきまして説明いただきましたけれども、そのことに関連いたしまして、まず伺います。 毎年毎年、約7つの小・中学校の改修予算として、おおよそですけれども1,600万円から2,000万円ほど毎年度予算をつけて、実際それを使ってきたと思うんですね。そういった中で、やはり例えば1年単位でいうと2,000万円ということになりますけれども、これが10年になりますと、大変な額になる。例えば5年間であったとしても大変な改修事業費だったと思うんですね。そのあたりの、そこまで毎年費やしてきた予算の効果、そのあたりは、町長はどう考えておられますか。どう評価されておられますか。 ○議長(眞瀬薫正君) 町長。 ◎町長(真瀬宏子君) 各学校から、議員もご存じのように、毎年毎年、いろいろな修繕箇所、例えば軽微な水漏れも含めまして、いろいろ提出されております。その2,000万円の修繕費、補修費というものを毎年毎年、各校平均化して出すことと、ここで大規模改修に入っていくその決断との差はどこにあるかといいますと、耐用年数といいますか、中学校はいずれにしましても、小学校につきまして築38年とか37年とか、そのぐらいの学校が今たくさん修理箇所ができてきますので、各校に2,000万円を平均して数百万円なり1,000万円弱なり振りまいていくよりは、大規模改修というものを各校徹底的に、トイレの配管なども含めますと大規模改修になるわけでございますが、そのような時期に来ているんだという認識をしましたものですから、大規模改修に展開していこうという計画を持った次第でございます。
    ○議長(眞瀬薫正君) 宮崎美知子君。 ◆14番(宮崎美知子君) 例えば南赤塚小学校等、大変築経過も古いですね。そういうところもほかの学校と同じように、毎年改修してきたわけでありますけれども、そういう中で、やはり築経過の古い学校につきましては、もっともっと前から、要するにこういう大規模改修というものの実態をむしろ行政が知らなければだめなんではないかなと思うんですよね。昨年24年度に全小・中学校にエアコン整備したと。じゃ、25年度は、今度はまたある意味ではちょっとうがった言い方とすれば、事業者のために仕事をつくろうと、こういうふうなうがった見方もできるようなんですね。大規模改修計画がこの間、突然来たわけですよ。ですから、こういうふうなことで、うがってしまう見方も客観的には十分あり得るんですね。 だけれども、そういう中で、やはり本当に行政が一番この町の公共施設の実態がどうなっているかということを一番知らなければいけないのは行政なわけですから、毎年毎年修理している中で、当然ながら本当に見る機会は大変あるわけでありますね。機会があるというか、チェックする責任があるわけですよね。ですから、そういう中で、今さら大規模改修というのも、特に南赤塚小学校などはもう経過年数もたっていますから、非常にしっくり来ないんですね。そういう中で、やはりしっくり来ない部分が私自身はあるわけです。 でも決して、大規模改修自体を反対するわけではないんですよ。ただ、そういう中で、もっと行政として、本当にもっと早くに25年度以降どうのこうのじゃなくて、もっと早くにこういうふうな計画を立てることができたんじゃないか、立てなければいけなかったんじゃないかというふうに思うところがあります。そのあたりは、やはり行政としては非常に怠慢だったのではないかなというふうに私は思うところがあるんですね。 そういう中で、今回、改修計画を立てられたわけでありますけれども、今回の財源、平成25年度の財源を見ておりますと、町からの一般財源のみなんですね。ということなんですけれども、今後ずっと7年間にわたる改修計画も一般財源だけという、そういう状況なんですか。 ○議長(眞瀬薫正君) 町長。 ◎町長(真瀬宏子君) これは、25年度は設計の段階でございまして、大規模改修の工事に入りますと、工事については国の補助が入ると思います。25年度は設計をいたす委託に入ると思いますので、それにつきましては自前でやりなさいということでございますので、大規模改修を思う中には、国の助成というものは当然計算の中に含まれております。 ○議長(眞瀬薫正君) 宮崎美知子君。 ◆14番(宮崎美知子君) 25年度についてはそういうことなんですけれども、今後7年間の財源というのはどのような計画をされて、町長は今回改修計画を立てられたんですか。 ○議長(眞瀬薫正君) 町長。 ◎町長(真瀬宏子君) これは、義務教育の範疇の基金は余りございませんので、一般財源にお願いするということになると思います。その辺の兼ね合いにつきまして、26、27年度あたりから億単位に入ってまいりますので、2億5,600万円が26年度の改修工事にかかわる予算立てその他になってきますので、その辺につきましては、国の助成も十分これは勝ち取りながら、財源につきましては一般財源の中、財調なども見越せるところと、小山広域のほうの兼ね合いからどのくらいまで減るかわかりませんけれども、その辺も含めて計画しているところでございます。これは大規模改修という時期に、もう本当に来ているんだなと思いますので、配管工事などを含むことになりますので、これは大規模改修のほうで国の助成をいただく事業に上げるほうが、この事業立てはかなっているのではないかと私どもは考えております。 ○議長(眞瀬薫正君) 宮崎美知子君。 ◆14番(宮崎美知子君) 今の町長の答弁を聞いていますと、これだけの大規模改修事業計画を立てられているにもかかわらず、その財源の計画については全く今の時点で計画性がない、見通しがないというふうに聞こえましたけれども、一言そういうふうなとらえ方でよろしいですか。またちょっと今、こども教育課長のほうが手を挙げていますので、まず、あれですけれども、どうなんですか。 ○議長(眞瀬薫正君) 町長。 ◎町長(真瀬宏子君) その辺財源についてですか。 ○議長(眞瀬薫正君) 宮崎美知子君。 ◆14番(宮崎美知子君) 私、25年度の今回の予算についてははっきりわかるわけです。事業の資料をいただきましたから。だけれども、今後の計画をつくったにもかかわらず、財源計画の見通しを立てないということは、やっぱり計画としては、非常に計画になっているのかどうかというふうなことを我々は思ってしまいますね。ですから、町長は先ほどそんなに思わせるような答弁があったので、そんなふうに思ってしまってよろしいんですかと伺っているわけです。 ○議長(眞瀬薫正君) 町長。 ◎町長(真瀬宏子君) 私のあいまいな発言でそのように印象づけてしまったことは、大変おわび申し上げますが、国・県の助成を受ける事業に充ててまいります。細かいことはこども教育課のほうで、数値的なものも編み出せるかもしれませんが、私としては、国・県の助成をいただくということが原則となるためにも大規模改修工事に上げていきたいと思っているところでございます。 ○議長(眞瀬薫正君) 宮崎美知子君。 ◆14番(宮崎美知子君) 町長がこれは計画を立てたわけですよね。何しろ執行機関は町長なんですから。だから町長が直ちにきちっと説明できるような形で計画を立てられたというふうに思っているわけですから、きちっと説明していただきたいなと思います。何かそのことに関連して岡村課長が手を挙げていらっしゃいますので、お願いいたします。 ○議長(眞瀬薫正君) こども教育課長。 ◎こども教育課長(岡村勝君) 予算関係につきまして若干ご説明させていただきます。 学校の大規模改修につきましては、学校施設環境改善交付金という形で3分の1を取り入れた形で考えております。これにつきましては、基本基準額が7,000万円以上の金額の大規模改修になりませんと補助金が交付になりません。3分の1の交付金の関係になります。例えば赤塚小学校で2億8,800万円というようなお話をさせていただきましたけれども、おおよそ9,200万円というふうな数字を抱えております。ですから、そういった財源確保には努力してまいりたいと思います。また、工事の平準化に向けて進めていきたいと思いますので、よろしくお願い申し上げます。 ○議長(眞瀬薫正君) 宮崎美知子君。 ◆14番(宮崎美知子君) 今の課長の答弁で少し安堵いたしました。 私は、このような大規模改修、しかも本当に先ほどから再三、くどく言っておりますけれども、大変築年数が高い、古い、そういうふうな学校も、今回ほかの学校と同じく大規模改修して、さらにもたせるということでありますよね。そういった中で、私はちょっと町長にこんなことを考えられなかったのかなということをちょっとお聞きしたいと思うんですね。 平成22年に制定され、施行されました法律で、公共建築物等における木材の利用の促進に関する法律というのを町長ご存じだと思いますけれども、そのあたりの法律に沿った形での例えば校舎の内装木質化、こういったことをやることによって、非常に新築同様の改修ができるというようなそういう実態あるんですね。これにつきましては、国の補助が約4割ぐらいあるかと思うんですね。 こういったふうな法律、当然ご存じだと思いますけれども、このあたりの学校の校舎、それから体育館等の木質化、こういったことについての検討は、町長はされなかったのでしょうか。 ○議長(眞瀬薫正君) 町長。 ◎町長(真瀬宏子君) そのことについては、他市町で校舎なり保育所も含めた、そういう教育機関の中で木質系の内装木質化、それから木造の校舎に対する補助が補助率が高いことは、私なりに存じているつもりでございます。ただ、総額が非常に高額になってしまっているような印象、印象で言っては変なんですが、茂木などでも木の中学校、木質の中学校をつくったわけでございますが、それでも非常に普通校舎をつくるよりちょっと割高になっちゃったとか聞いておりますので、詳細に検討したわけではございませんが、内装に木質系のものを使うことの生徒たちへの教育的な効果、こういう方面からは、私は以前から、そういう雰囲気の中で学習することのよさというのは認知しているつもりでございますが、何か割高になるような印象でちょっと聞いておりましたので、それは考慮の幅にはちょっと入ってはおりません。 ○議長(眞瀬薫正君) 宮崎美知子君。 ◆14番(宮崎美知子君) この法律というのは、今さらながら説明する必要もないと思うんですけれども、いずれにしましても、平成22年に制定、施行されました木材をもっと使おうと、特に公共施設等の改修とか、それからこれからつくるとか、そういうことについては内装、特に使っていこうという、それを促す法律でありますけれども、今後、この法律によって、国は地方公共団体が計画する平屋から3階建てまでの中規模建築物は、事実上木造化が義務づけられるというような法律なんですね。例えば、3階建ての学校施設や保育園や集会所、市役所等、建物の構造部分はもとより内装部分に至るまで、積極的に木質化していこうということで、これは例えば私も小山市にちょっと調査などで伺いましたけれども、小山市などでもちゃんとこれはわかっておりまして、これからつくるものは本当に費用を抑えながらグレードアップする。そういう形で考えていきたいということをおっしゃっていました。 そういうことで、文部科学省なども非常に今ホームページなどを見ますと、木材を活用した学校施設の紹介事例の工事費等を公開されておりますね。私たちも実は、2月末に議会基本条例の調査で、埼玉県ときがわ町というところに行ったんですけれども、そこはときがわ方式ということで、学校の校舎、体育館の内装木質化を積極的に進めているんですね。例えば費用なんですけれども、ときがわ中学校というのがあるんです。これは校舎の延べ床面積が3,000平方メートルです。これの木質化予算が9,900万円なんです。そのうち四千数百万円が国の交付金の対象になっております。ですから、すごく木質化は高くなるというふうに思うかもしれませんけれども、実際9,900万円で3,000平方メートル、これを完全に床、壁、天井、こういう形を木質化していけるということなんですね。 ですから、ぜひこういうところを、本当にこういう大規模な改修工事をするというわけでありますので、やはり今の法律、今の時代に沿って環境にも配慮するし、なおかつ子供たちの健康面や、また、木質というのは除湿効果もあるということでありますので、そしてまた、古い校舎が本当に屋上の防水加工とか、壁をきれいに塗りかえるとか、それから内装を木質化することによって、新築同様の美しさになっていくという実例があちこちであるんですよ。その費用も新築でつくるものと比べて約5分の1というふうな、そういう実態なんですね。 ですから、まだまだ改修計画もかためられていないというような印象を持つわけでありますけれども、やはり町長がこの改修計画を進めるわけですから、本当にこれから改修して何十年も気持ちよく新しい校舎をつくってもらったと同じような気持ちで子供たちが使ってもらえるような、そういう改修を進めていっていただければと思うんですが、そのあたり、執行機関、町長としてはいかがお考えでしょうか。 ○議長(眞瀬薫正君) 町長。 ◎町長(真瀬宏子君) 内装を木質化については、精神的に柔らかい感じで、学習環境としては非常に優しい環境であります。環境を造成することができるということは、やっぱりほかの先進例でも証明されていると思いますし、日本の教室、内装木質化は進められればいいなとは思います。全面ではなくても、部分的にそのような内装を木質化がかなえられるかどうか検討していきたいとは思っております。外装、それから屋上の防水化、そのようなこととタイアップして、内装は木質系で、少し、全部じゃなくてもある部分みんなが和やかに過ごせる空間がどこかにできたらいいと私も思います。 それに対して、国の交付金が割合でかなえば、大規模改修の助成と内装木質化にすれば助成率がさらにアップして、しかし多分、少し総額においてプラスになると予想されますので、その辺の兼ね合いを案分しながら、経済性ばかりではないかもしれませんので、教育の範疇でございますので、子供たちにとってよりよき環境と見なされれば、ある部分木質の空間ということも、非常に安らぐ空間になると思いますので、今後検討の余地があるかどうか考えてまいりたいと思います。 ○議長(眞瀬薫正君) 宮崎美知子君。 ◆14番(宮崎美知子君) 木質化につきましては、文部科学省が本当に写真や図入りでたくさんの実例を紹介しておりますけれども、ここから車で下の道で2時間かけて行けるところにときがわ町というのがあるんですね。ここは全体的に非常にコンパクトな町なんですけれども、私は小学校、中学校はまだ視察はしておりませんけれども、ぜひ、町長自身が見にいかれたらよろしいと思います。ここは基本的にムク材を使っております。 続きまして、役場本館の耐震補強事業に関係しまして、町長に伺いたいと思います。 先ほど私は、構造耐震判定数値、耐震補強の基準数値ということでIs値というのが一般的に使われておりますけれども、国土交通省は基本的に0.6以上あればよろしいということで言っていると思うんですね。0.6というのは、一般庁舎等に求められる構造耐震判定指標値、これがIs値0.6なんですね。そしてまた、災害時の重要施設等に求められる構造耐震判定指標値、これは0.75でよろしいということ、これは国交省がきちっと出しております。 このあたりの基準から見ますと、もちろん高ければ高いほどいいんでしょうけれども、やはり高くなるということはそれだけいろんな鉄材とか、要するに量を多くつくるわけでありますから、当然、工事後の事務スペースなども狭くなる。また、ある意味では建物自体が、窓とかそういうところもはすかいとかいろんな形をやりますので、いわば要塞化してしまうような、そういうふうな実態もあるということで、例えば東村山市庁舎、これは40年以上たっているんですけれども、ここは地下1階から6階まであるものなんですけれども、やはりそのあたりを、0.9は全く検討しておりませんけれども、基本的に0.75あれば十分であると、これがもし0.8とか0.9を、例えばそれを目標に耐震補強するということになったならば、まさに要塞化してしまうというようなこともちょっと懸念されているところもあるんですね。 ですから、0.9ということで、今回大変な1億3,000万円、工事費で予算化されているわけでありますけれども、やはり別に数値を下げればいいということではないんですけれども、ただ、野木町は平成23年の2年前の大震災におきましても、震度幾つだったのかちょっと私も明確に言えませんけれども、それでもこの本館の庁舎は無事もったわけでありますよね。そういった意味からすると、あえてここで0.9という、そのような高いIs値の補強工事をしなくてもある程度いいんじゃないかという気がするんですね。そのあたりのことでちょっと質問いたします。 先ほど、ときがわ町の木質化のことでちょっとお話しいたしましたけれども、ときがわ町の役場、第二庁舎も耐震補強工事を行って、なおかつ大規模改修工事も行いました。というのは、ときがわ町さんの庁舎というのも野木町より4年おくれてつくった庁舎なんですね。ですから、もうかれこれ三十五、六年たつわけですね。そして、向こうの延べ床面積は野木町の延べ床面積の約8割程度ですね。建築面積は約7割弱というような建物です。4階建てなんですけれども、ですから非常にコンパクトな建物だということなんですけれども、ここも耐震補強工事と大規模改修工事を行いましたけれども、その全費用というのは3億1,700万円ぐらいでできているんですね。耐震補強工事の費用なんですけれども、2,100万円でできちゃっているんですよ。実際に0.75のIs値を目指して耐震補強工事をしたその結果、0.81になったということに実際なっているんですね。 ですから、私も野木町の耐震補強工事の予算を見ますと、やっぱり0.9だから高いのかなというふうに思うわけでありますけれども、比較的こういうふうな実施例を見ますと、やり方もいろいろとあるんでしょうけれども、一概には単純には比較できないことはもちろんでありますけれども、そのあたりの国基準でいう災害時の重要施設等に求められる構造耐震判定指標値0.75、このあたりの基準で進めても間違いないのではないかなというふうに私自身は思うんですね。そういった中で、やはりできる限り、耐震補強工事の費用も抑えていくと。そういったふうな費用を逆に私は大規模改修のほうに振り向けていただきたいなと思うんですよ。 やはり余りにもこの本庁舎、一言で言ったら相当傷んでいますし、いろんな方が外部から見えるのに、正直に言って、私たちもいろんな庁舎を訪ねますけれども、非常に汚いと思います。ですから、本当に本庁舎をきれいにすることが、それは町民へのサービスですから、もちろん安全も大事ですよ。でもそれは国の基準を満たせばそれでいいのではないかというふうに思うんですが、そのあたりの町長のお考えはいかがでしょうか。今、初めてご質問して、お考えはというのもちょっと失礼な話かもしれませんけれども、思うところで結構ですので、お考えを伺えたらというふうに思います。 ○議長(眞瀬薫正君) 町長。 ◎町長(真瀬宏子君) 災害時の対策本部は0.9Is値を確保すべしという係担当からの報告において、そのことに準じようということで進めております。要塞のようになるかどうかは、鉄骨のブレースでエックスに組んでみたりK型に組んでみたり、なるべく開放感をそれでも確保できるように、窓の外にエックス鋼が少し派出するかもしれませんが、それこそ安全第一ということで計画しているところでございますので、ご理解いただければと思います。 今、宮崎議員が大規模改修、この外壁も汚い、本当に私恥ずかしいと思っております。だれよりも恥ずかしいです。それから、床もいろいろなPタイルが接着されていたり、内装においても、ご不快の念を抱かせるように感じるかもしれません。しかし、まず小学校、中学校の環境整備、大規模改修を優先します。その後、皆様少し、何年間か我慢していただきまして、その後はリニューアルということで、内装、外装、それから屋上の耐水性をきちっとしていきたいと思っておりますので、いずれかリニューアルするのは、各小・中学校の大規模改修を7年間でやり遂げて、その後ということを申し上げさせていただきます。 私も議員のおっしゃる根底にあります、この役場、外から見て本当にちょっと古くさくてみっともないですよとおっしゃる気持ちは十分わかってのことで、大変苦しうございますが、そのような計画にさせていただきたいと思っておる次第でございます。 ○議長(眞瀬薫正君) 宮崎美知子君。 ◆14番(宮崎美知子君) 先ほどの鈴木議員一般質問に対する町長の答弁の中で、今後の大規模改修、費用が約1億5,000万円ということで、合わせて耐震補強工事とそれから大規模改修と総額で3億5,000万円ほど予定しているというふうなお答えでありましたね。大規模改修の1億5,000万円の中身については、今わからないわけでありますけれども、それとの比較ということで、少し問題提起させていただきたいと思います。 先ほども言いましたように、ときがわ町、我々役場を訪ねたわけでありますけれども、本当に築35年たったときがわ町役場なんですけれども、本当にきれいでした。内装が本当に木質化されて、とてもきれいになっておりました。ときがわ町の庁舎につきましては、先ほど来何回か言っておりますように、耐震補強工事と大規模改修工事合わせて3億1,700万円ででき上がっているんですね。そのうち耐震補強工事が0.75を目指して、結果的に0.81のIs値になって、その費用は2,100万円と。大規模改修工事が2億9,600万円ということなんですね。この2億9,600万円のうち、建築工事、それから電気設備工事、機械設備工事、スロープ工事、そして共通改修工事ということでやっているわけでありますけれども、この共通改修工事の中には自家発電装置、こういったものもつけたりとか、それから太陽光発電装置、こういったものもつけたりしておりますね。そしてまた、機械設備工事が大規模改修工事の中の一番多額にかかってしまったというふうにおっしゃっていましたけれども、その一番かかったのがやはりエアコン整備なんです。これが約室内機で大型機を含んで室内機が59台、室外機が39台で約7,500万円なんです。これが一番かかったということなんですね。 ですからこういう中で、本当に大規模改修工事、こういったものをひっくるめて2億9,600万円でときがわ町さんができているわけでありますので、野木町が今回の予算も含めて、次年度以降も含めて総額で約3億5,000万円、これがあれば、本当にきれいな内装を改修するということもできると思いますし、できれば外観、外壁も塗りかえるような、そういったような改修も3億5,000万円の中で十分できるのではないかなと。 だから、もっとこういう既に実施したところを、ぜひ私は町長自身が詳細に見にいっていただきたいなと思うんですね。やっぱり私がどんなに言っても百聞は一見にしかずで、実際に自分が納得しなければ人は一歩も動かないと思うんですね。ですから職員と町長が調査して研究していただくことでしか、町民へのサービスは担保されないと思うんですね。 ですから、3億5,000万円という金額が町長から先ほど提示されたわけでありますので、質問させていただいているわけでありますけれども、3億5,000万円かけて実際に余りきれいにならなかったというような改修では、大規模改修とは言わないんではないかなと思いますので、やはり、大規模改修の内容にふさわしい、そういう改修のあり方を額の適正額ということもきちっと押さえながら、やっていっていただきたいなと思いますが、そのあたり、執行機関としての町長、いかがお考えでしょうか。 ○議長(眞瀬薫正君) 町長。 ◎町長(真瀬宏子君) まず、本館の耐震工事をやらせていただく、プラス大規模改修ということは、いずれやらせていただく見込みの予算額を2億5,000万円ということで、全部で3億5,000万円なんですけれども、このたびは耐震工事だけやらせていただくということで、皆様にお願いさせていただいているわけでございます。 これからどうしても小学校、中学校の改修工事を先にということが、やはり子育てしやすく子供たちの環境のほうを先にということでご納得いただければ、そのようにさせていただきたいと思います。その間に改修工事の方法、今、宮崎議員がいろいろな先進例を見学してきなさいとご提案くださいましたので、調査研究し、検討する機関を設けて、より予算額以上の効果があるように慎重に検討を重ねていきたいと思っております。 ○議長(眞瀬薫正君) 宮崎美知子君。 ◆14番(宮崎美知子君) この工事に関しまして仮庁舎、今は別館と言い始めたんでしょうか。仮庁舎ということで最初に説明を受けましたので、仮庁舎ということで質問いたします。仮庁舎を整地費用も含めて6,300万円でつくるということでありますけれども、これも非常に私は先ほどの公共建築物等の木造化、この法律に照らしましても、また、6,300万円という金額に照らしましても、もっと検討の余地があるのではないかというふうに思うんですね。 以前、全協でも質問したと思うんですけれども、例えば新館2階の大会議室、ああいうところを一時的に工事期間中、そこに住民課等の事務をそちらのほうに移すというようなことをされたとしても、町民は決して問題だというふうに言わないと思います。ですから、そういうふうな形で、やはり抑えるべきところは抑える、また町民の方にも説明して、理解してもらうところは理解してもらう。そういった形で、今回の事業経費全体をまず抑えていくということが重要なのではないかなというふうに思っております。 なおかつ、仮庁舎をつくる場所というのは、今現在、池があるわけですけれども、あの池は、私は野木町にとっては大変かけがえのない、そういう水辺だというふうに思っています。今、例えば新橋小学校でもビオトープ、こういう小さな水辺空間、いろんな生き物がそこで生息できる、そういうビオトープというものを学校敷地内の一部につくっておりますけれども、実際にはなかなか水がないというのが実態ですよね。そういった中で、役場の池はいわばビオトープだと思うんですね。ですからこういうふうなものをあえて潰すということは、町長の今までおっしゃってきたこと、例えばうるいのある町、また、野木町の指針である水と緑と人の輪で、こういうふうな指針からも少々外れてしまうのではないかというふうに思うところがあるんです。 実は、この池につきましては、私、何人かの課長さんにもお話ししたことがあるんですけれども、1月末に野木町駅伝大会があったときに、たまたま池のところに私も寄ってみました。そうしたら、駅伝大会に参加した野木小学校の小学校4年生の男の子2人、1年生の男の子1人が池の周りで遊んでいたんですね。池の上にちょこっと立って、こんなに腕組みして、何を言ったかといいますと、ここに来ると僕落ちつくんだよなとおっしゃるんですよ。私はそれを聞いて、大変おませなことを言う子だなと思ったんですけれども、子供ってすごいなと思って、正直に言って感心しました。もう一人の小学校4年生の子に、君もそうなのと聞いたら、うん、僕もそうなんだよと言うんですよ。私はそれを聞いたときに、やはり人って原風景があると思うんですね。小さいときに見た風景がやっぱりそのまま残っているということが物すごくかけがえのないものだというふうに思うんです。 この間、いろんな大きな震災が起きて、いろんなことが起きてみますと、本当に自分が小さいときに見ていた、そういったものがそのまま大きくなっても年をとってそこに行ったときに同じような風景が見られるというのはとても宝物だというふうに思うんですね。ですから、私はそのような意味からも、仮庁舎をあの場所につくるということは、やはりもっと検討してもいいのではないかというふうに思うんですが、そのあたり、今回の予算ともあれですけれども、町長のお考え、思いをお聞かせ願って、質問を終わりたいと思います。 ○議長(眞瀬薫正君) 町長。 ◎町長(真瀬宏子君) 宮崎議員の自然を愛する、そういうビオトープ、特に野木小学校はビオトープに随分前から力を入れておりますし、水辺の楽校などにも行って学習もしておりますので、特に4年生などは、そういう学習に対して非常に熱心に取り組んでいるので、そういう子供たちが育っていることは大変うれしく思っております。役場庁舎前に潤いのある池、水と緑と人の輪で潤いのある町、まさしくふさわしいところでありますが、やはり今回、いろいろ公民館やほかの会議室やなにかを考えてみたんでございますが、住民課、事務の一番近いところに移設するには、あそこが一番効率的であるということの結論に達しましたので、ご理解賜ればと思います。現在の位置での業務に近い形で、あそこが一番かなっているということでございましたので、そういう結論に達しました。何らかの形で、周りに桜もありますし、新しい50周年記念の花壇もできたりしますので、水に親しめるような空間は、小規模になるとは思いますが設定できればと私は思っております。--------------------------------------- △散会の宣告 ○議長(眞瀬薫正君) これにて、本日の一般質問は終結いたします。 以上をもちまして本日の日程は終了いたしました。 本日はこれにて散会いたします。 ご苦労さまでした。 △散会 午後4時15分...